「SEO(エスイーオー)対策が重要です!」 Web制作の打ち合わせや、ネットのマーケティング記事で、この言葉を聞かない日はありません。でも、ITに詳しくない方にとっては、「聞いたことはあるけど、実際何をするのかよく分からない…」「難しそうでお金がかかりそう…」と、不安に感じる言葉No.1ではないでしょうか。
SEOは「Search Engine Optimization」の略で、日本語では「検索エンジン最適化」と訳されます。 …と言われても、まだピンと来ませんよね。
安心してください。この言葉、実は皆さんのビジネスにとって、ものすごく身近で、ものすごく大切なことを言っているだけなんです。専門用語を一切使わずに言えば、「お客様があなたのことを見つけやすくする工夫」のことです。
この記事では、ITが苦手な方でも直感的に理解できるよう、身近な例え話を使いながら、プロの視点でSEOの仕組みと重要性をやさしく解説します。
この記事でわかること
- SEOとは何か(「図書館」や「商店街」の例え)
- なぜSEO対策をしないとホームページが見られないのか
- 検索順位を上げるための3つの基本ルール
- プロに依頼するメリット(テクニックとコンテンツの両立)
SEOは「図書館の司書さん」へのアピール

SEO(検索エンジン最適化)を最も簡単に説明するなら、インターネットの世界を「巨大な図書館」だと想像してください。
インターネットは「世界一巨大な図書館」
この図書館には、世界中から集まった何億、何兆という数の「本(Webサイト)」が所蔵されています。あなたの会社のホームページも、その中の一冊です。 毎日、世界中の人々がこの図書館を訪れ、「美味しいラーメン屋さんはどこ?」「おすすめの会計ソフトは?」といった質問(検索)をします。
検索エンジンは「超優秀な司書さん」
GoogleやYahoo!といった検索エンジンは、この図書館の「司書さん」です。 利用者の質問に対して、膨大な蔵書の中から「この本が一番役に立ちますよ」と、おすすめの本(Webサイト)を選んで紹介してくれます。この「おすすめリスト」が、私たちが普段見ている検索結果の画面です。
SEOとは「司書さんに選ばれるための工夫」
司書さんは、どのようにしておすすめの本を選んでいるのでしょうか? 「利用者の質問(検索キーワード)と内容が合っているか」 「その本は信頼できる人が書いているか」 「最新の情報が載っているか」 「他の人もその本をおすすめしているか」 …といった、何百もの厳しい基準で本を評価しています。
SEO対策とは、一言で言えば、あなたのWebサイトという「本」を、この司書さん(検索エンジン)に「これは良い本だ!」と認めてもらうための工夫のことです。 司書さんに気に入られれば、検索結果の目立つ場所(1ページ目の上位)に紹介してもらえ、結果として多くのお客様があなたのサイトを訪れるようになるのです。
なぜSEO対策をしないといけないの?

「良い商品やサービスを扱っていれば、自然とお客様は来てくれるはず」 そう思われる経営者様も多いかもしれません。しかし、残念ながらインターネットの世界では、ただ待っているだけではお客様は来ません。
SEO対策をしないサイトは「森の奥の隠れ家」
インターネット上には、星の数ほどのWebサイトが存在します。SEO対策を全くしていないサイトは、看板も出さず、地図にも載っていない、森の奥深くにある「隠れ家」のようなものです。 どんなに素晴らしいお店(サイト)でも、存在を知られなければ、誰もたどり着くことができません。
検索順位が「1位」と「10位」では大違い
皆さんは、検索結果の画面で、何番目くらいまでクリックしますか? 多くの人は、1ページ目の上の方(1位〜5位くらい)しか見ません。2ページ目以降に進む人は、ほんの一握りです。
実際のデータでも、検索順位が1位のサイトのクリック率は約30%ですが、10位になると約1%まで落ちると言われています。 つまり、SEO対策をして検索順位を上げなければ、あなたのお客様になるはずだった99%の人を取りこぼしている可能性があるのです。
Webサイトを作った目的が「多くに人に見てもらい、ビジネスにつなげること」であれば、SEO対策は避けて通れない道なのです。
検索順位を上げるための3つの基本ルール

では、具体的にどのような工夫をすれば、司書さん(検索エンジン)に選ばれるサイトになるのでしょうか。 プロの世界では数百もの細かいチェック項目がありますが、その本質は大きく分けて3つです。これも図書館の例えで見ていきましょう。
1. 「本のタイトルと目次」を分かりやすくする(内部対策)
司書さんは、まず本の背表紙(タイトル)と目次を見て、どんな内容の本かを判断します。 Webサイトも同じで、各ページのタイトル(titleタグ)や見出し(h1, h2タグ)に、検索される言葉(キーワード)が適切に含まれているかが重要です。
例えば、あなたが新宿でイタリアンレストランを経営しているとします。 サイトのタイトルがただの「店舗紹介」では、司書さんは何のお店か分かりません。 「新宿駅徒歩5分の本格イタリアン|ランチ・ディナー|〇〇(店名)」 のように、利用者が検索しそうな言葉(新宿、イタリアン、ランチ)をタイトルに入れることで、司書さんに「これは新宿でイタリアンを探している人に役立つ本だ」と認識してもらえます。
2. 「中身」を充実させる(コンテンツ対策)
タイトルが良くても、本の中身がスカスカだったり、他の本のコピーだったりしたら、司書さんはおすすめしてくれません。 Webサイトも、お客様の悩みや疑問を解決する、オリジナルで質の高い情報(コンテンツ)が求められます。
「美味しいパスタの作り方」を知りたい人には、写真付きで詳しいレシピを載せる。 「料金が知りたい」人には、分かりやすい料金表を提示する。 お客様が求めている情報を先回りして用意し、「このサイトを見れば全て解決する」と思わせるような充実した内容にすることが、最も確実なSEO対策です。
3. 「他の人からの推薦」を集める(外部対策)
司書さんは、その本が他の人からどう評価されているかも見ています。 「他の有名な先生がこの本を推薦している」「多くの論文でこの本が引用されている」となれば、その本の信頼性は高まります。
Webサイトでは、「他のサイトからリンクを貼ってもらう(被リンク)」ことがこれにあたります。 業界のポータルサイトや、取引先のサイト、個人のブログなどで「このサイトは参考になります」とリンク付きで紹介されると、検索エンジンは「多くの人から支持されている信頼できるサイトだ」と評価し、検索順位が上がりやすくなります。
プロに任せるSEO対策は何が違う?

ここまで読んで、「基本的なことは分かった。じゃあ自分でやってみよう」と思われた方もいるかもしれません。もちろん、ご自身でできることもたくさんあります。
しかし、私たちのような制作会社(Lalabyte)にご依頼いただくSEO対策には、プロならではの付加価値があります。
1. 変化し続けるルールへの対応
検索エンジンの司書さん(Google)は、より良い検索結果を提供するために、おすすめの本を選ぶ基準(アルゴリズム)を日々進化させています。年に数回、大規模なルール変更(コアアップデート)も行われます。 昨日まで有効だったテクニックが、今日は通用しなくなる、なんてことも日常茶飯事です。 プロは、最新のトレンドやGoogleのガイドラインを常にキャッチアップし、あなたのサイトを最適な状態に保ち続けます。
2. 「テクニック」と「コンテンツ」の両立
SEOには、プログラムの調整など専門的な「テクニック(内部対策)」と、記事作成など「コンテンツ(中身)」の両方が必要です。 テクニックだけ完璧でも中身がなければ評価されませんし、良い記事を書いてもテクニックがお粗末だと正しく評価されません。 プロは、Webデザイナー、エンジニア、ライターといった専門家がチームを組み、技術面と内容面の両方から高品質なサイトを構築します。
3. 「集客」の先にある「成果」を見据える
SEOの目的は、単に検索順位を上げることではありません。サイトを訪れたお客様に、お問い合わせや商品の購入といった「アクション」を起こしてもらうことです。 いくらアクセスが増えても、売上につながらなければ意味がありません。 プロは、「どのようなキーワードで集客し、どのようなページを見せれば、最終的な成果(コンバージョン)につながるか」という、ビジネス全体の戦略からSEOを設計します。
まとめ
SEO(検索エンジン最適化)について、イメージできましたでしょうか。
- SEOとは: 図書館の司書さん(検索エンジン)に、「良い本(サイト)だ」と選んでもらうための工夫。
- なぜ必要なのか: 検索順位が低いと、誰にも見つけてもらえない「隠れ家」になってしまうから。
- 対策の基本: 「分かりやすいタイトル」「充実した中身」「他者からの推薦」の3つ。
SEOは、一朝一夕で結果が出る魔法ではありません。地道な努力と、正しい知識が必要です。 しかし、正しく対策を行えば、Webサイトは24時間365日、文句も言わずにあなたのために働き続け、自動的にお客様を連れてきてくれる、最高の営業マンになります。
「うちのサイト、検索しても全然出てこないんだけど…」 「これから作るサイトは、検索から集客できるようにしたい」
もしそのようなお悩みがあれば、ぜひお気軽にLalabyteにご相談ください。 ITが苦手な方でも安心して任せられる、あなたのビジネスに最適なSEO対策をご提案させていただきます。
